90年放送:鬼平傑作作品集

五年目の客

五年目の客 ’90年11月14日
【あらすじ】
品川の女郎・青蝶は、ある日客の男の金50両を持って逃走。それから5年後、今では青蝶はお吉と名乗り、丹波屋という旅籠の女将になっている。
そこに、5年前の男・江口の音吉が客として泊まりにくる。
お吉は、過去のことを気づかれたと思い込み、口封じのために音吉に抱かれる。
実はこの音吉は、盗賊・羽佐間の文蔵の手下だった。

【見どころ】
波乃久里子が、裏ぶれた女郎と働き者の女将、5年でこれほど変わるものかという、女の二面性を演じ分けている。
音吉が自分の過去を忘れていたと知った時の、衝動的に殺意が膨れ上がっていく演技も見事。
(さすが、歌舞伎役者第17代中村勘三郎の長女で、弟は第18代中村勘三郎の一家だけあります)

脚本=井手雅人 監督=杉村六郎 出演=平蔵、久栄、佐嶋、沢田、山田、竹内、山崎、粂八、お吉・青蝶(波乃久里子)、江口の音吉(中山仁)、丹波屋の主人・忠兵衛(奥村公延)、お菊・八重菊(大橋芳枝)