鬼平犯科帳'71

鬼平犯科帳’71 平松屋おみつ

第2シリーズ 第14話:平松屋おみつ
初回放送1971年1月6日
この回から、番組タイトルが「新・鬼平犯科帳」となった。

平松屋おみつ・あらすじ

徳之助とおみつは、仲の良い親子。ある日、おみつが洗濯物を畳んでいると、家のなかから喧嘩をする声。いそいで家にもどると、父と父の友人の甚五郎がけんかをしていた。
その時は、喧嘩もしまいになり、いっしょに夕食をとさそうおみつを後に、甚五郎は帰っていった。

28日、徳之助は甚五郎の後を付けていた。甚五郎が煎餅を買い、神社の境内の裏手に回った所で、徳之助は甚五郎を殺そうとするが、返り討ちにあってしまい、甚五郎はその場から逃げていった。
葬儀のあと、おみつを見舞った甚五郎は、そのままおみつと同居することになった。おみつは、甚五郎を父のようだと慕うのであった。

ある日、火付盗賊改が、おみつの家に詮議にやってきた。殺人現場に落ちていた煎餅から、甚五郎に疑惑がかかったのだが、おみつは嘘のアリバイを話す。翌朝、甚五郎はおみつの家から消えていた。

その後、平松屋で働くことになったおみつだが、若旦那に手込めにされて、子を宿し、平松屋を出て行こうとした所を、女主人に引き止められ、若旦那と結婚することになった。
それから3年。おみつの子清太郎は、元気に育っていた。そこに、甚五郎があらわれ…

見どころ

物語の主役は、おみつ。宇津宮雅代さんが演じています。この回の放送当時、大岡越前では初代雪絵を演じていました。大岡越前では第1部の第4話「慕情の人」から登場。大番頭吉本作左ヱ門の養女・雪絵を演じ、後に大岡忠相の妻となりますが、こちらでは町娘です。宇都宮雅代さんの、かわいらしい笑顔が魅力的。


オープニングクレジット

原作:池波正太郎(オール讀物連載・文藝春秋社刊)
脚本:下飯坂菊馬
音楽:山下毅雄

長谷川平蔵:松本幸四郎
酒井祐介:竜崎勝
木村忠吾:古今亭志ん朝
おまさ:富士真奈美
伊三次:堺左千夫
利太郎:林秀樹
利七:高松正雄
おかね:玉井碧
むささびの権次:三木敏彦
平六:福島昭彦
熊十:三宅康夫
清太郎:池田義彦
甚五郎:松本克平
徳之助:木田三千雄 – 煙管師。おみつの養父
おみつ:宇津宮雅代
おりん:荒木道子

監督:吉村公三郎

エンディングクレジット

プロデューサー:宮崎慎一(NET)、市川久夫(東宝)
協力プロディデューサー:香取雍史
撮影:和栗惣治
照明:山口偉治
美術:小汲明
録音:竹口一雄
整音:豊田博
助監督:小俣堯
殺陣:久世竜
編集:神島帰美
現像:東洋現像所
プロディデューサー補:久東晃
演技担当者:戸井公平
制作担当者:中嶋健二
制作:東宝株式会社、NET