91年放送:鬼平傑作作品集

春の淡雪

春の淡雪 ’91年3月13日
【あらすじ】
同心・大島勇五郎は、密偵に使っている雪崩の清松煮、120両の博打の借金がある。
これをネタにして、清松は大島に、盗賊・池田屋五平をゆする手伝いをさせる。
まずは、五平の娘・お梅を誘拐する。
清松は五平に、千両出せば娘を返す上に、今度のおつとめを大島が見逃すことを約束するという条件を出す。

【見どころ】
池田屋五平役の中村又五郎が、相変わらず好演。仲間内にいる裏切り者を見つけるため、「娘のお梅を捨てて江戸から逃げる」と言いきる時のお頭らしい風格は、やはり中村又五郎ならでは。

【ポイント】
原作に出てくる大島勇五郎は、剣術も弱ければ、気も弱い。ところが、ドラマの大島は、何事があってもケロリとしている。

脚本=野上龍雄
監督=杉村六郎
出演=平蔵、久栄、天野、村松、松永、竹内、山崎、おまさ、五郎蔵、大島勇五郎(中村浩太郎)、池田屋五平(中村又五郎)、雪崩の清松(平泉成)、平瀬の又吉(森下哲夫)、日野の銀太郎(椎谷建治)