89年放送:鬼平傑作作品集

本所・櫻屋敷

本所・櫻屋敷(ほんじょ・さくらやしき) ’89年7月19日放送

【あらすじ】
久々に本所界隈へと市中見回りに出た平蔵は、旧友の岸井左馬之助、相模の彦十と再会。
平蔵は彦十からの情報で、取り逃がした盗人・小川や梅吉が、御家人・服部角之助の屋敷にいることを知ります。その梅吉と悪事でつながっていたのは、今は角之助の妻で、平蔵と左馬之助にとっては初恋の人・おふさでした。

【見どころ】
おふさに絡んで、平蔵の過去が明らかになっていく一編です。ここでは特に、40歳を過ぎてなお、おふさへの純愛を失わない左馬之助の人柄が印象的。
最後のお白州の場面まで、徹底した悪女になりきったおふさ役の萬田久子の好演も光ります

【ポイント】
彦十が、角之助の屋敷に探りを入れ、捕まって拷問される場面は原作にはありません。
また、平蔵はおふさの過去を伊三次に調査させていますが、原作では、調査を行ったのは、日本橋鉄砲町の御用聞き・文治郎です。

脚本=井手雅人 監督=小野田嘉幹
出演=平蔵、久栄、佐嶋、酒井、忠吾、彦十、伊三次、沢田、山田、竹内、山崎
岸井左馬之助(江守徹) おふさ(萬田久子)、小川や梅吉(遠藤征慈)
服部角之助(水澤心吾)