流星 ’90年2月21日
【あらすじ】
平蔵愛用の銀煙管が、役宅から盗まれる。犯人は昔馴染みの老爺・浜崎の友五郎であった。同じ頃、火盗改メに関わりのある者が、次々に殺される。これは、上方の大盗・生駒の仙右衛門と、江戸の鹿山の市之助が手を結んでしたこと。市之助は、盗み金を水路で輸送するため、腕利きの船頭でもある友五郎を脅して、仲間に引き入れる。
【見どころ】
このドラマの注目は、芸を持った盗人を感じさせる友五郎の犬塚弘の好演と、妻を盗賊に殺され、復讐に燃える小柳同心の活躍。いつもは出番が少ない小柳だが、ここでは最後に見事、妻の敵を討つ。仙右衛門に金田龍之介の貫禄ある演技もドラマを挽きたて、牧冬吉の渋い演技もいい。
【ポイント】
原作「大川の隠居」と「流星」の合作。粂八と一緒に盗人宿を発見するのは小柳ではなく、船頭の弁吉。
脚本=野上龍雄、監督=小野田嘉幹、出演=平蔵、久栄、酒井、忠吾、小柳、沢田、竹内、山崎、粂八、おまさ、彦十、生駒の仙右衛門(金田龍之介)、浜崎の友五郎(犬塚弘)、京極備前守(仲谷昇)、沖源蔵(河原崎次郎)、鹿山の市之助(南原宏治)